イランカラプテ たんぽぽ通信 by IKUKO

函館モナムール~元無所属議員の日々の想い

なぜ「安全・安心条例」案に質疑をしたのか

2007-12-24-Mon-10:03
議案第30号「函館市犯罪のない安全で安心なまちづくり条例(案)について
19日本会議での委員長提案理由と質疑の内容の録音テープを
この連休にテープ起こししました。
要約よりも逐語の方が事実を伝えることになると思い、
かなり長いのですが、掲載します。

質疑に関しては、答弁によっては質問を切り換えようと3パターンくらい準備したのですが、
上手く進まず反省しているところです。ともかく議事録に残せたので良しとし、次の行動を考えてます。

民生常任委員長の提案理由説明 
 昨年の地方自治法改正で委員会にも議案の提出権が認められてから、初めての委員会提出議案でございます。犯罪のない安全で安心なまちづくりは、すべての市民にとって共通の願いであり、委員会としても我々の生活においてもっとも重要であるととらえております。制定にあたっては、防犯にかかわる関係団体から議会に対し条例の制定を求める要望書が提出されたことや、市内においてもたいへん痛ましい事件が発生したこともうけ、今一度、地域の安全は地域で守るという基本に立ち、犯罪のない安全で安心なまちづくりの推進のため、市の基本となる事項を定めることも重要であると考え、早期の条例制定を目指す委員会の総意として提案することとしたものであります。制定後も、議会としてもこの条例が実効性のあるものとなるよう、理事者と協働で取り組んでまいりたいと考えております。尚、この条例の施行期日は公布の日からとするものでございます。以上でございます。
質疑
  質疑時間   30分
  質疑要旨   安全・安心の考えかたについて
答弁 民生常任委員会委員長、副委員長
  質疑 無所属 竹花郁子

議長:発言の通告がありますので、これをゆるします。

竹花:議案第30号に対して質疑を行いたいと思います。まず初めに民生常任委員会の皆さんにおかれましては、様々な意見を調整して条例案をつくられたことに感謝し敬意を表しております。それでは、安全・安心の考え方についていくつか質問させていただきます。
先ほどの委員長の説明で、市内で子どもがまきこまれた大変いたましい事件が続いた中、条例制定の動きが加速したというようなことはよく分かります。一方で、条例を定めて推進することによって、監視社会を強化してしまうことにならないか、弱者やマイノリティの排除につながらないか、市民の活動がしばられないかというような不安の声もあります。そこで初めに、そのような不安をとりのぞくための議論がなされたのか、条例案のどこに生かされているのかお聞きします。

委員長:ただいまご質問のありました、この条例案の制定が監視社会等の心配といいますか、そういうものにつながるのではないかというご質問でございますけれども、私どもの委員会としてこの条例案を検討いたしました過程で、今、議員のおっしゃるような、そのような懸念があるというような議論は全くございませんでした。従いまして、私ども委員会の委員の方々のご認識とすれば、そのような懸念の生じるような条例であるという考え方や心配は全くないというものでございます。また加えまして、この条例案には規制ですとかあるいは罰則、そのような規定も設けていないということを合わせてお伝えいたします。

竹花:そのような懸念があるという議論はなかったということですが、条例を制定したということと関係があるかどうか分かりませんが、職質乱用で荷物検査が行われたりですとか様々なことが各地でありますので、そのようなことにならないのかという不安はほんとうにあります。で、理念条例だからこそ、まずは人権尊重ですとか、個人の尊重をうたうべきと思いますが、いかがでしょうか。

委員長:この条例が理念条例となったというのは経過がございまして、私どもこの条例を検討致しましたときに、まず最初にこういう条例が必要かどうかというほんとうの第一歩から入ったわけでございます。さらにまたその背景には、改選前の民生常任委員会に対しまして、関係団体等から条例をつくっていただきたいというような要望があったというような、このような背景の中で検討を始めたわけでございます。従いまして、今おっしゃってるような市民の権利ですか、人権ですか、そのようなものは、条例制定するうえで、委員の方からは、ただいまおっしゃった発想といいますか、そのようなものは特になかったわけでございますが、当然、具体的にはなかったわけでございますが、委員会として条例を定めるとなりますと、当然そういうものも注意をするといいますか、念頭におくといいますか、そういう形で各委員の方が条例を検討されたと、このように認識をしております。

竹花:人権尊重、個人の尊重は当然のことと委員長はおっしゃたのだと思いますが、理念条例だからこそ当然のことを盛り込んで。犯罪や事件というのが必ずしも危険な状態で迫ってくるのではなくて善意の顔で近づいて来る場合もあるのです。そういったことに対してきちんと人権尊重・個人の尊重ということを条例に盛り込んで、さきほどの懸念されることが起こらないことを条例案の中に盛り込んでいただきたいと考えています。
では次に、安全・安心を守るということは大変多岐にわたることになりますが、どのようなことまでを想定しているのかお聞きします。例えば消費者保護、健康被害問題、空家・空き地対策、児童虐待や高齢者虐待、DV問題、薬物に対する啓発、性教育の充実、また軍艦の入港など、いろいろ幅広く想定されるわけですが、どのような範囲を想定しての議論があったのでしょうか。

委員長:安全・安心に対する条例の考え方といいますか、その範疇につきましては当然委員会としても議論となり検討されたところでございます。一般的には、安全・安心という言葉にはただ今の状況で申しますと、食の安全ですとか、ただいま議員がおっしゃたような大変広い範疇になるものでございますが、私ども委員会としてこの度の条例制定にあたり考えましたことは、いたましい事件こういうものを受けまして、一つ、安心安全の範疇を「犯罪のない」という部分に特化して検討していこうということを、委員全員で認識をしまして、その上にたって、条例を制定したものでございます。

竹花:「犯罪のない」と言うことに特化してというお答えでした。犯罪というのは、一つの原因ではなくて、今私が申し上げたようなことがからみあって起こる場合が多く、その場合に、例えば、この条例の2条用語の定義に、市民というところがありますが。空き地・空き家対策をあげましたのは、その中で危険な状況が起きて犯罪を巻き起こす状況も考えられるということでは、そのようなことも対策にも盛り込まれるかなと思いましたので。そうなると、市民の定義に、「市内に土地や住宅を所有す者」なども必要かと考えますし、またDV問題は特に広域での支援、取り組みが必要となります。そのへんのからみで、多岐にわたるということで、条例の定義ですとか、内容にも関わってくると思いましたのでお聞きしたのですが、その辺についてはどのような議論でしたでしょうか。

委員長:ただいまのご質問は、例えば市内に空き地や空き家があったと、その所有者が市内、いわゆる市民でない場合というそのような想定の質問ということでよろしいですか。
いろいろなケースがあろうかと思います。そこをとりわけ条例の定義としてですね定めていないとしても、この条例自体は私ども函館市民が市の条例として尊重し運用していくものでございますから、ケースによってそういう空き地や空きや家、それが市外に在住する方が所有していることでありましても、当然そこに、条例の精神にかかわる安心・安全に懸念があるとすれば、別にそういう方たちにお願いしていくというか、そういう風にならないようにお願いしていくということは、何の、出来ないことではないと、このように認識しております。

竹花:そういう理念・精神のもとにお願いしていくかたちかと思いますけれど、条例の文言を根拠に実施していくことになりますので、文言を精査していくことは大事かなと思います。それとまた、他の常任委員会にかなりかかわることが沢山出てきますので、これは後で述べますが、横断的な素案の段階での審議も必要だったかなともいうふうにもかんがえますが、後でお聞きすることにして。 第9条の「子どもの安全確保」、最初のご説明の中で、痛ましい事件があったから早急につくらなければというお話でした。これ大変結構なことだと思います。それを受けて作るということは結構なんですが、9条子どもの安全確保の項ですが、「犯罪の被害を受けることのないよう」、「犯罪から守るために」とあります。子どもが被害者にも加害者にもならないためにという視点がどのように議論されたのでしょうか。またこの項にはその視点が盛り込まれているのかお聞きします。

委員長:ただいま、この9条の部分でのご質問がございましたが、そこに関わらず、この条例に書かれております個別の事項について検討されたものもありますし、検討されてないといいますか、個別の事項を拾い出して委員会として検討してない、されていないものもございます。とりわけ、この子どもの安全確保につきましては、この条例を策定するにあたり、他都市の条例案を参考にいたしましたが、函館市の事件等もかんがみて、子どもの安全についてはとりわけここに記載を、委員会として記載をさせていただいたものでごいます。当然ながら、子どもが犯罪にあう、あるいは犯罪者になってしまう、こういうものもふくめて、子どもの安全確保をはかっていくという考えにたっているものと、委員会は認識してるところでございます。以上でございます。

竹花:委員会の皆さんがそう認識してらっしゃるだろうということは想像はいたしますが。条例文の中からは、なかなか読みとりにくいということでは、子どもが加害者にもならないという視点をきっちり書き込んで施策を充実するということ。子どもが加害者にならない社会、私たち大人の責任だと思うのですが、私たち大人がどのように責任をもって作っていくのか、そのことをきちんと、理念条例ではありますけれども、特別に「子どもの安全確保」ということで設けたわけですから、文言としてぜひとも設けていただきたいと思うのですが、その点はいかがでしょうか。
(板倉議員より議事進行の声)
板倉議員:本条例案の質疑でございますから、条例の案文についての異議ですとか、あるいは分からないことについて質問されることは結構だと思いますが、ご自分の意見を申し上げてそれを条例案に反映させるべきというような趣旨については、質疑を越えてるというように思いますので、  (ざわめき やじ)
議長:竹花議員に申し上げます。ただいま板倉議員からそのようなご指摘がありましたので、充分注意していただきたいと思います。
(吉田議員より議事進行の声)
吉田議員:議会運営委員会の申し合わせでは、質疑においては、自己の意見や賛否を表明しないこととしております。意見を述べると賛否につながるもので本会議で禁止されております。議長から注意を促してほしいと思います。  (やじ)
議長:吉田議員に申し上げます。直前に板倉議員からそのような趣旨の発言がございました。私のほうから竹花議員にそのことをお願いしました。

竹花:意見を述べてはいけないということは事前に存じてはおりましたが、初めての質疑ということで、あるていど意見を述べなければ答弁のほうもなかなかかみあわないこともあるかと思いまして意見を述べて質問させていただきましたが、その後の意見を少し控えてまた質問していきたいと思います。 以上質問した中で、委員長の答弁で安全・安心の考え方に巾があり視点を定めることが重要ということがわかってきていますけれど、安全・安心これは広く深く市民生活にかかわることですし、しかも初の委員会提案ということでは、安全・安心に関しての意見を広く市民の方から取り入れる、市民参加が大前提ということになりますけれど、条例制定に関して市民への情報提供はどのようになされたのでしょうか。  (やじ)

議長:竹花議員に申し上げます。先ほどもお話しましたように、自分の意見を、条文の中身についての審査ということを充分ご理解願います。  (やじ)
(竹花~だめでしょうかとつぶやきながら、次の質問を考えようとすると)

委員長:何と言いますか、パブリックコメントはどうなんだというお尋ねだと思います。そこの部分につきましては、当然、委員会におきまして検討をされたところでございます。その中でもって、現在の当市の状況をかんがみ、また先ほども申し上げましたが、関係団体等からの強い要望もあるという中でもって、パブリックコメントを広く求めながら作るのがきっとベストかもしれませんが、それには大変な時間や労力が必要になるという認識を委員会でもったわけでございます。そういうようなことで、これが一年半なり二年なり、条例制定までかかってしまってもいいのいか、現在のこの状況もふまえて、理念条例の限界はあるにしろ、一日も早く条例案を制定して、そしてそれが実効性あるものにつながるということのほうが重要ではないかという、委員会での認識にたったものでございます。しかしながら。委員会として、要望をいただいておりました関係4団体に対しましては、素案ができました時点で私と副委員長がお会いしてご説明申し上げ、意見等があればいただきたいということであってきております。また改選前の民生常任委員会としても関係4団体と懇談会をおこなっているということも聞いてございまして、当然、私ども委員全員でその懇談会の内容等については文章にしまして、全員がそれらのことを認識する中でそういう考え方をもって今回の条例案を提案したものでございます。

竹花:ご答弁有り難うございました。意見は言えないということですが、今委員長が答えてくださったので。市民意見を聴くということは意識の醸成にもつながるということでも必要かとも思いますので、その重要性はお互いに認識しているところと思っておりますが、もう一歩必要かと思います。議案の内容ということでしたので、あまり細かいことを聞いてもこの場でどうかということもありまして、控えていたのですけれど。第9条子どもの安全確保という項が設けられたことは、大変言いと思いますが、やはり先ほど申し上げたように、加害者にもならないという視点、このことを盛り込む考えがないかどうかお聞きします。 (やじ 竹花:この質問はだめですねとつぶやく やじ)

議長:それは先ほども質問されております。(「終われ 終われ」のやじ)
(竹花:分かりました。それでは、と自席でつぶやき挙手)

竹花:昨日議会運営委員会の場で、どのような形で質問できるのかということを質問しようとしたのですが、委員会発言がその場ではできませんでしたので、質疑を、質疑の場があるということで、今日質疑に臨んでおります。で、細かい文言よりは、全体のことをお聞きしたいということがあったんですが、質疑の場でそれもできないということになりますと、やはり先ほど申し上げた条例の策定にあたってのスケジュールや手続きこれを根本的に考えて進めていっていただければと思いますので、これを議会運営委員会で協議していただくことを提案して、(やじ) 提案はできないということですが、意見を述べて、今議会での議決は性急すぎると述べて、質疑を終わります。

議長:竹花議員に確認しますが、これで発言を終わりますか?
(竹花:自席着席のまま「終わりますと言いました。」と述べる)
(採決に入る前、竹花は退場)
(委員会付託なし 討論無し)
議長:本案は原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
議長:異議がありませんので、本案は原案の通り可決致しました。
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