イランカラプテ たんぽぽ通信 by IKUKO

函館モナムール~元無所属議員の日々の想い

シロタ家の20世紀

2010-09-23-Thu-23:02
午後、自転車でまちセンへ。
「シロタ家の20世紀」試写会。
日本国憲法に男女平等を書いたベアテ・シロタ・ゴードンさんの活躍を記念して
シロタ家の人々の歴史を綴るドキュメンタリー映画である。
映画が完成した2年前から、私のところのも何度か函館での上映依頼が来ていた。
1997年にベアテさん講演会主催、
2005年に『ベアテの贈りもの』を上映したから。
このブログにも何度か書いたが、
これまでにベアテさんとは3度お会いして、
その度に勇気をもらっている。
2000年にはニューヨークのご自宅に伺って親しくお話ししていただいた。
「函館のことはよく覚えています。
若い人たちの素晴らしい発言に希望を感じました」
と、その時語ってらっしゃった。
そのようなご縁からぜひ上映したいと思いつつ、
昨年から今年にかけて国際フォーラムの準備にあけくれていたので、
この映画上映は引き受けられずにいた。
この度、函館映画鑑賞協会30周年を記念して、
実行委員会が11月に上映してくださることになった。
シロタ家の20世紀1
11月21日(日)
①13:00~14:33 映画・藤原智子監督のお話
②16:00~17:33 映画・藤原智子監督のお話
③18:20~19:53 映画
函館市民会館小ホール

「パリの朝市でバラの花束を買うパリジェンヌ」のシーンから始まる。
アリーヌ・カラッソさん、ベアテさんの従姉妹のお嬢さん
97年にベアテさんが函館で講演なさった時、
「この後パリに行き従姉妹のティナに会う」と嬉しそうに話してらした。
ベアテさんは6カ国語堪能、パリに着くと直ぐフランス語になるそうだ。

映画は、ポグロム(迫害)にさらされるシロタ家を追ってゆく。
ウクライナのカミェニッツ・ポドルスキ、
フランスはパリ、ドランシー、ノルマンディー、
オーストリアはウィーン、
ポーランドはワルシャワ、アウシュヴィッツ、
ラストには、ベアテさんの平和への想いを受け継ぐかのように
スペインのカナリア諸島、グラン・カナリアのテルデ市にある
スペイン語で書かれた日本国憲法9条全文の碑が紹介される。
スペイン・テルデ市憲法9条の碑

全編に流れるレオ・シロタの名演奏。
愛弟子、園田高広75歳コンサートでの演奏は圧巻だった。
ウクライナの民族音楽や
ポーランド・パルチザン歌「今日は君に会えない」、
音楽関係者にもぜひ観てもらいたい。

レオ・シロタ(ベアテさんの父)の弟ピエールが
パリで音楽プロデューサーとして活躍し、
アウシュビッツで亡くなったことを、今回初めて知った。
ロシアバレーなどをパリでの上演にもちこんだという。
ピカソやシャネルやコクトーがロシアバレーを支援していた
華やかな時代が目に浮かぶ。
「ル・トラン・ブルー」はこの3人が舞台装飾や衣装を手がけている。
ピエールは彼らとも交友があったのだろうか。

戦争の20世紀をふり返って人間の愚かさを嘆き、
未来の子どもたちが平和に暮らせることを願って、
レオ・シロタの名演奏と共に
小さくても行動を起こそうという思いが高まってくる映画です。

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