イランカラプテ たんぽぽ通信 by IKUKO

函館モナムール~元無所属議員の日々の想い

大間原発訴訟第2回口頭弁論~裁判の流れは原告側に

2011-05-19-Thu-23:52
建設中の大間原発工事差し止めと損害賠償を求めた訴訟の
第2回口頭弁論が今日19日、函館地裁で行われた。
福島第一原発事故後初の原発訴訟の弁論と注目され、
中央からも記者が来てマスコミは50人位にものぼった。
傍聴抽選に並んだのは131人。
私は今回は抽選にはずれたが、
終始ドアのぞき窓から見て聞いたこと、
説明会で報告されたことなどを書いておく。

二人が弁論に立ち、
大間町の原告奥本征雄さんは
「原発建設により小さな町の絆と風景は壊れた。
大間原発敷地の中央には、約2,4ヘクタールの未買収の土地があり、
郵便局員や様々な人が出入りしている。
世界中のどこを探してもこんな原発は無い。
さらに大間原発半径3㎞内に学校や体育館などほとんどの施設、
町そのもが入ってしまう。
国道が海岸線に沿って箸っているだけで、避難路が無い。
福島の事故を見ても安全神話を唱え続けるのか。
建設で住民は命と暮らしを脅かされる」と訴えた。

もう一人は、函館近郊で酪農を営む30代女性が
子ども達の未来を奪うようなことは止めてくださいと、
お腹の中の3人目のお子さんを守りながら切々と訴えた。
「5年前に移住し、こつこつと切り開いてきた土地で、
山羊や羊を放牧しそのミルクでチーズを作っている。
事故が起きても愛情をかけた土地を持って逃げることはできない。」
裁判官たちは唇をぐっと引き締め、熱心に耳を傾けていた。

原告側は3人の弁護士が
「近海の巨大活断層による地震を想定せずに設計され、安全性に問題がある」
と主張し、福島原発事故の解説も行った。
「巨大活断層によりマグニチュード(M)7・0以上の
内陸直下型地震が起こる可能性がある」と指摘した。

一方、Jパワー側は原告側が指摘する巨大活断層の存在を否定し、
安全性に問題はないとした。

大間原発訴訟5月19日1
裁判の後に、熊谷あさ子さんを忍ぶ会が開かれた。
娘の小笠原さんが「母の意思を継いで、土地を守り続けます」と語った。
原発敷地内の2.4ヘクタールの土地のことである。
そこにはあさこハウスが建っている。
私達が訪ねた数年前の熱い夏、
熊谷さんは氷を浮かべた冷たいソーメンを出してくださった。
「大間の海は宝の海だ」と力強い声が未だに耳に残っている。
今日は熊谷さんの5回目の命日だった。

続いて弁護団から報告がなされた。
裁判の流れは原告側にある、と。
東京からの弁護士たちは浜岡原発など20の原発訴訟を闘ってきた。
各地の原発訴訟で裁判所は
「国の安全審査指針に適合している」としてきたのだから、
福島事故後、裁判書の姿勢を問う声も高まっている。
今回、大間原発建設休止の間に現場検証することを裁判官に求め、
7月末位までに申し立てする予定。

次回第3回は9月8日午後1時版から3時。
第4回は12月9日10時と決定した。
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