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フランスの原発付近で子どもの白血病発病率が2倍

2012-01-17-Tue-22:42
英語版ロイター通信2012年1月11日付け記事を訳して
送って下さった方のメールを紹介します。

「フランスの原発付近で子どもの白血病発病率が2倍、調査で判明」
記事:ミュリエル・ボセリ 1月11日パリ発(ロイター)-
フランスの原発付近に住む子どもの白血病発病率は
フランス国内のほかの地域の2倍であることが、
健康と原子力安全に関するフランスの専門家による調査で明らかになった。

この調査結果は近々『国際がん雑誌(International Journal of Cancer)』に
発表される予定だが、白血病(血液がんの一種)の高い発病率と
原発近くに住むこととの間に因果関係を立証するまでには至っていない。

フランスは30年前から原子力発電を利用しており、
電力の75パーセントを58基の原子炉でまかなうという、
子力への依存度が世界で最も高い国である。

フランスの保健研究機関、
フランス国立衛生医学研究所(INSERM)が実施したこの調査によれば、
フランス国内の19箇所の原発で、
半径5km圏内に住む15歳未満の子ども14人が
2002年から2007年までの間に白血病の診断を受けている。
国内の他地域で同時期に白血病と診断されたのは合計2,753件であり、
それと比べると原発付近の発病率は2倍に達する。

「この結果は徹底的に検証されていますし、統計的にも有意です」と、
原子力安全に関するフランスの研究機関、
フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)で
疫学研究所長を務めるドミニク・ローリエは言う。

INSERMはIRSNと共同で1990年から類似の調査を行なってきたが、
原発付近の子どもの白血病発病率が高い事実を確認したことはこれまで一度もない。

「とはいえ、私たちが扱っているのは非常に小さい数字なので、
結果は細心の注意を払って分析する必要があります」と、
今回の調査の共同研究者の一人でもあるローリエは指摘する。

ローリエによれば、原発の立地が海のそばでも川のそばでも、
また原発の出力がどれくらいであっても、
発病のリスクに違いがないことを今回の調査結果は示している。

IRSNは、原発付近で確認された白血病の原因を
もっと詳しく調べるべきだと提言するとともに、
国際的な研究協力を開始したいとの意向を明らかにした。

「白血病は珍しい病気なので、もっと大規模な調査をすれば
より安定した結果が得られると思います」とローリエは語る。

昨年発表されたイギリスの35年に及ぶ調査では、
原発付近の子どもの白血病発病リスクが高いとの証拠は得られなかった。
環境放射線の医学的側面に関する委員会(COMARE)の研究者チームが
実施したこの調査からは、1696年から2004年までの間に
原発から半径5km(3.1マイル)圏内の子どもが
白血病を発症した例は20件しか確認されていない。
この発病率は、原発のない地域とほぼ同じであると研究者たちは述べている。

子どもが血液がんを発病するリスクと、原発付近に住むこととの間に、
何らかの関連がないかどうかを調べる研究は世界中で行われてきた。

2007 年に発表されたドイツの研究は、
原発付近でリスクが大幅に高まることを示していた。
しかしこの調査結果は、1990年から2005年までドイツ北部のクリュンメル原発付近で
白血病が多発した原因不明の事例の影響を受けているのではないか、
と英COMAREの研究チームは指摘する。

クリュンメル原発を除けば、ドイツの原発付近で子どもの白血病リスクが
高いことを示す証拠は「きわめて薄弱だ」と同チームは語る。

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