イランカラプテ たんぽぽ通信 by IKUKO

函館モナムール~元無所属議員の日々の想い

adieu “mademoiselle.” 「マドモワゼル」公文書での使用禁止

2012-02-24-Fri-22:13
未婚女性に対する敬称「マドモワゼル」を、
必要がない限り公文書で使わないよう求める通達を
フランスのフィヨン首相が各省庁や自治体に21日付で出した。
今後、女性を示す敬称は「マダム」で統一されるという。

女性に既婚か未婚かの明示を強いるのは「正当な理由がない」とした。
『男性への敬称は「ムッシュ」だけで、
「マドモワゼル」は女性が結婚後、父親から夫の保護下に移された時代の名残。
性差別にあたる』として、女性団体は昨年秋使用廃止を政府に訴えていた。

英語圏諸国では、女性に対しては「ミズ(Ms)」の敬称使用が広がってるそうだ。
ドイツでも公文書で未婚女性を示す敬称「フロイライン」は使われなくなっている。

日本では「マドモワゼル」を「少女」や「乙女」のようにとらえている感があるが、
フランスでは、「未婚女性」なのである。
私の体験からいうと、
外務省ジャーナリスト登録課にいた60際前後と思われる女性に
「マダム」と声をかけたら、
「私はマドモワゼルです」と彼女は毅然と言った。

ココ・シャネルは5人の男性と大恋愛をしてきたが、
生涯「マドモワゼル」と尊厳をもって呼ばれていたという。

事実婚が多いフランス、
私の親友イザベルは子どもが産まれてからも事実婚を続け、
今も3人で仲良く暮らしている。(子どもは独立したが)

結婚よりも制約が少ない連帯市民協約PACS(パックス)を選ぶカップルが、
フランスで2007年に10万件を超えたそうだ。
イザベルがパックスを選んだかどうかは分からない。

多くのカップルが制約の少なさを望んでいる。
結婚により女性だけ呼称が変わるという差別、ややこしさ、
呼ぶ側のとまどい、などを考えると、今回の通達は遅いくらいだ。

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